News summary
和みと癒しの空間
子ども天国「未来っ子文庫」
 ある土曜日、汐入から坂本へ抜ける古道に「うらが道」と言う江戸と浦賀を結ぶ枝道(八坂道)があることを思い出して歩いてみました。この神社の裏道に来た時、子どもたちが近くの家に入って行く。つられて入りました。普通の家ですが、そこにはぎっしり詰まった絵本、児童書そして紙芝居もある。
 子どもたちが静かに本を読んでいます。また一人、二人、子どもが入って来ました。
 しばらくすると、おばさんが大きな絵本をかかげて語り始めました。
 次は紙芝居のようです。皆一斉に眼を向け、にこっと笑ったり、首をかしげたり、表情が面白い。語り終わったとき、その物語の結末はわからない。
 子供たちは想像しているようです。「あの子はどうなったかな?」「あの動物はだいじょうぶかな?」静かな時がながれています。
 昨今、コンピューターゲームや携帯電話でスピード感のあるうるさい会話があふれているが、それとは別世界な人の心のふるさとを想わせます。本の読み聞かせや貸し出し、世界に一つしかない自分だけのタイルモザイク作り、季節に合った工作教室。また、ときには外国人のママさんによる英語の読み聞かせも行っているそうです。
 ボランティアのおばさんたちが当番で子どもたちやおかあさんたちへ、本を通じて人と人との和や心について伝えようと頑張っています。ここは「未来っ子文庫」=伊藤さん宅電話(823)1715=と呼ばれている家です。IT社会へ進化しようとしている時代に忘れかけた何かを感じさせてくれる部屋です。遊びに来てくれる子やボランティアの人がもっとたくさんになるとよいなぁ。未来は明るいぞ!
=横須賀市坂本町、今井康治(64)
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