News summary
歴史伝える市民の力
来訪者に地元の歴史文化を紹介し、多くの人たちとの交流の輪も広がる

シティガイドも一本立ち
 海軍カレーといえば横須賀。地方公共団体はどこでも観光客の誘致、街の活性化に知恵を絞り、街おこしに力を入れています。
 横須賀市は今年、黒船来航百五十周年記念にあたり「開国の街よこすか」を広く知ってもらうため、浦賀を中心にさまざまなイベントが企画され盛り上がりが期待されています。
 横須賀市観光ボランティアガイド(よこすかシティガイド)はこうした催しに協力したり、市内の観光案内をするグループです。
 観光課の指導で、七カ月にわたる研修を経て昨年七月に誕生しました。
 昨年夏のプレよこすか開国祭では「開国期のよこすか」をJRの駅から三笠公園まで、二日間で延べ百五十人のお客さまを案内、ご好評をいただくことが出来ました。
 昨年秋には「横須賀みこしパレード」に参加、また今年の二月には、正月にNHKで小栗上野介のドラマが放映されたのを記念して「うらが道歴史ウォーク」(小栗ウォーク)を行いました。
 ヴェルニー公園をスタートしてうらが道の高台から市街地を見下ろしながら博物館のもう一つの小栗像まで余り知られていないコースを紹介しました。
 この間、さまざまな市町村からの依頼によるガイドも数回行うことが出来ました。
 三浦半島は交通の便よく、温暖で風光明美な自然に恵まれ、中世の衣笠城をめぐる物語、開国史にまつわる歴史、横須賀造船所の歩みそして日本海軍の栄光と没落など興味の尽きない歴史を重ねてきた地域です。
 私たちは、日ごろの活動を通じて、埋れた歴史を掘り起こして光を当てるなど研さんを重ねながら、来訪者に地元の歴史文化を紹介し、多くの人たちとの交流の輪を広げ、市の発展にいささかなりとも役立つことを願っています。
=横須賀市上町、よこすかシティガイド会長高橋洋(71)

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