夏の市民活動体験スタンプラリー報告

猿島要塞見学会

 多くの海水浴客が猿島を訪れ、臨時便を増発している真夏に開催された猿島要塞見学会に参加しました。観光と自然・歴史遺跡の保存を両立させるために何らかの規制が必要と考えさせるほどの混雑ぶりでした。

 主催した「猿島の会」の請地さんから見学の前に 次の説明がありました。猿島を都市公園にすることを条件に国(大蔵省)から横須賀市に無償譲渡される話が出たのを契機に平成8年に猿島の会を設立し、自然・歴史を大切に、大きな改変をしないよう横須賀市へ提案したそうです。 現在の会員は10名です。

 猿島は現在横須賀市の管轄下にあり、これまでに島内の散策路と危険防止柵などの整備をすませています。今後の主な工事は桟橋を島側へ移動して2分割されている現状の砂浜を連続した砂浜にする。サービスエリアを充実(シャワー、ロッカー、売店など)するために平成17年中までに建物を建てて、正式の移管を受ける計画のようです。

 旧軍の要塞跡は中に入れないように封鎖しているのを横須賀市の公園建設課にお願いして見学させていただきました。司令部、兵舎、弾薬庫、連絡通路として利用していたものです。レンガ造りで漆喰仕上げをしています。(国レベルの文化財的価値有り)

 初めての参加者は参加して良かった。これほどの施設が残っているのに驚いた。数年ぶりの再訪問者は島内が整備され歩きやすくなっている。私は要塞跡を完全保存する部分と歴史資料や猿島の生物の展示などへ利用する部分と二面あって良いと思います。


特別に開けてもらったトンネル横の兵舎

  

団体名
猿島の会
連絡先
請地盛雄(046-849-4864)
取材日
2004年8月8日(日)
開催場所
猿島
参加人数
27名
レポーター
今城 基


要塞の切り通し(人工道に改変)


地下深くに造られたトンネル


海水浴客で賑う猿島港付近




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2004年9月1日