夏の市民活動体験スタンプラリー

不法投棄の現状から地域の環境を考える

〜問題解決のための障害は何か〜

取材日 7月28日(土) 9:00〜13:40
開催場所 長沢・津久井周辺
参加人数 19名
主催 津久井の自然を守る会
連絡先 三澤幸子 (Tel/fax 849-1694)
レポーター 今城 基 (シニアネット横須賀)

京急長沢駅前に9時集合、参加者は三澤さんが主催する「津久井の自然を守る会」(設立1999年、会員45名)のメンバー8名、地域デビューのセミナー受講者ほか10名とレポーター1名の総勢19名。出発の前に主催者側と参加者の自己紹介、見学ルートと時間についてのガイダンスがあった。この会は武山の麓の山林への廃棄物不法投棄防止活動とホタルの自生地保全・再生を主に活動している。今回の活動は廃棄物の不法投棄の現場を一般市民に見てもらい、防止策を考え、推進の一助にすることだと思う。

 グリーンハイツの中の坂を上り、津久井小学校の脇を通ってさらに登れば畑や山林が続く。不法投棄の第一現場はスタートして約30分の所。投棄されているものは建築現場を撤収したときの廃材らしきもの(布団類、ベニヤ、プラ波板、ポリ容器、工事用ポストなど)。 第二現場は5〜6分も離れていない所(ドラム缶、ポリ容器、ビニルパイプ、ドア、壁板 、スチール家具など)。第三現場は観光農園から八幡神社にいく途中の堰の上の林の中(一般ゴミ)。どの現場近くにもゴミ捨て禁止の立て看板はあるが機能しているようには思えない。

 不法投棄された廃棄物の処理について、地主は自分の金や労力を使ってまで処理しようとしない。自宅は離れた所にあり困ったことではあるが放置している。地域住民、特に環境に関心のある人達は、廃棄物の処理について地主や行政に懇願しているが進展しない。行政は市民の税金を特定の人のためだけには使えない。片付けても再発しない保証がない。無駄な金を使うことになりかねない。などの理由で廃棄物は片付けられることなくいつまでも放置されているように思える。この現実を一歩進めるには一番感心を持っている住民が地主に対して現場に立ち入り廃棄物を移動処理する許可を得ること。行政が納得するだけの地域住民の署名を集め、行政が動きやすい条件を満たす。経費を少なくするために廃棄物を道路まで出す作業はボランティアで行い、運搬・処理は行政で行う。再発防止のための監視など地域で体制を作るなどが考えられる。


京急長沢駅前に集合 (9:00)


会の拠点・グリーンハイツ


津久井小学校の脇でゴミ袋支給


路上と付近のゴミ拾い


不法投棄の第一現場 (拡大)


説明する三澤代表(9:41)


不法投棄の第一現場 (拡大)


不法投棄の第二現場 (拡大)


不法投棄の第二現場 (拡大)


不法投棄の第二現場 (拡大)


看板はあるが空しい


ゴミ拾いしながら移動


津久井の観光農園


ヒマワリ畑


きれいな水の流れるせせらぎ公園


三浦のミカンも育っている


不法投棄の第三現場 (拡大)


効果の少ない看板


八幡神社前で昼食(11:40)


木陰で休憩 (約1時間)


豊かな自然を守ろう (アオスジアゲハ)


お疲れさま、津久井浜駅前(13:40)


参加された皆さん(13:12)


あちらこちらで見かけたコヒルガオ

2007年8月3日