夏の市民活動体験フェア報告

アカテガニ放仔観察会



大潮の日没後に浜辺に集まったアカテガニ

8月10日(土)大潮の日の日没後にアカテガニが放仔する様子を観察する会が「小網代の森を守る会」の主催で行われました。開催当日の神奈川新聞にこの催しの案内が掲載されたとかで予想を超える約200人が参加しました。

京急三崎口駅に16時集合(持ち物:長靴、懐中電灯、軽食、虫除け)、カニパト隊の案内で尾根づたいに小網代湾に面する大蔵緑地(仮称)まで徒歩約30分。 小休憩の後、主催者からアカテガニについて紙芝居で説明があり、18時20分観察のため膝まで海に入り、森から海岸にやってくるアカテガニを待つ。薄暗くなった19時頃からアカテガニは波打ち際で身体を震わせて放仔、この間3〜5秒程度。19時30分観察終了。陸上のアカテガニにはライトを当てないこと、海に入って観察することが注意事項です。

母ガニのお腹の卵の中には「ゾエア」という幼生が育ち、満月の夜に海に放たれ、しばらくして「メガロバ」幼生に脱皮、1ヶ月位して体長が3mm位になると陸にあがりその後は全て陸上の生活をするカニだそうです。1回の放仔の数は2〜3万個、年3回,3年間放仔するそうです。この間、親になるカニは2匹位だそうです。


:三崎口駅前をスタート
 

小網代の森と小網代湾

参加者約200人(大蔵緑地)
 

主催者の挨拶

紙芝居によるアカテガニの説明
 

地元テレビ局の取材

海から岸辺を観察
 

アカテガニの様子

アカテガニの放仔の様子
 

採集したアカテガニの幼生「ゾエア」

記録:市民活動レポーター 今城 基(2002年8月12日)