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親の愛と子の生命力
キジバトの子育て日記
 先月九日、わが家のユズの木にキジバト(山鳩)が巣をかけているのを発見。翌日二羽のヒナを抱いてえさを与えていました=写真。ヒナの肌は黒く黄色い産毛が生えています。親鳥は交代でヒナを胸の下に抱き保温しているようです。
 、十五日、羽が生えそろう。このころから親はえさを運ぶが、巣には長くとどまらず、二時間位帰って来ない。夜もヒナだけで過ごしています。
 二十日、午後外出して帰宅すると二羽のヒナがいない。庭を探すが見つからない。翌二十一日、台風15号が接近、風雨が強くなるが親鳩二羽は物干しに止まりヒナを探している様子。私も探すが見当たらない。二十二日も探すが見つからずあきめかける。
 二十三日、台風一過で晴天。パソコン講座のため外出しようと玄関のドアを開けると目の前に一羽のヒナが日向ぼっこ中。捕まえて巣に戻す。午後一時ごろ帰宅してもう一羽を探す。
 隣の駐車場に丸くなってうずくまっているのを発見。捕まえて巣に戻すが相当に衰弱している。四時ごろ親が戻ると羽ばたきし、喜んでいる様子。えさももらっている。衰弱したヒナは巣から振り落とされる。拾い上げて巣に戻すが元気がない。体力差の出来たヒナは弱いものいじめをしてまた落とす。衰弱しているので羽ばたけず強打して立てない。十五分ほどで他界。
 せめてあと一日早く見つけてやりたかった。生後二週間たらずのヒナが丸三日、台風下で生き延びた生命力の強さに驚く。生き残った一羽はたくましく成長し、二十七日に巣立っていきました。
=横須賀市馬堀海岸、今城基(65)
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