News summary
まずは手入れが肝心
“永住”決めたら家大切に
 家の大敵は一口に言えば「水」(湿気)です。地震、災害で倒壊した家を見れば土台や柱の下部が腐っている場合が多いです。これは外見から、なかなか判断できません。自分の家は毎日見ているので家の小さな変化は気づかないのが普通です。しかし、「家」は確実にその兆候を訴えています。
土台や柱の下部が腐っている場合が多い
 まずは建具の閉まり具合、障子を閉めた時、柱と障子のすき間、ドアの開閉がきつくなる−などです。もし、このような不具合に気づいた時は家の外見(ヒビ割れ)を改めて注意深く見てみましょう。特に土台部、外壁は「窓」「出入り口」廻り、モルタル塗り壁、タイル壁もヒビやすき間があいてないか−など、そして屋根の棟が波を打ってないか、軒先が垂れてないか−などです。
 次に具体的に。
 土台の「ヒビ割れ」は場所、ヒビ幅、長さです。換気孔部には特に入りやすいです。土台のヒビが上下を斜め、あるいは垂直に繋がっている場合は要注意です。外壁のヒビ割れは雨水の浸入を招き、柱の下部、土台の腐れにつながります。コーキングなどで応急処置を。
 屋根の棟が水平になってなく、緩く大波をうっている時は土台、柱、梁に問題が生じています。また「双眼鏡」などで注意深く観察すると瓦のズレなども確認できます。その時は家を造った瓦屋さんに補修をお願いするか、信用ある屋根屋さんに頼みます。
 地震に対して少しでも安心して住める我が家には日ごろからの手入れが肝要です。一年に一度は外観を診てみましょう。写真を撮っておくと参考になります。
=横須賀市森埼、植野文(71)
戻る