聖母訪問会 三浦修道院
新しい生活と祈りの実践

この報告は、横須賀市市民活動サポートセンターの2009年度のイベント「夏の市民活動体験」に参画したNPO法人「緑の家学校」の「エコロジカル=環境共生を体感する三浦修道院見学会」にレポーターとして参加した記録です。

聖母訪問会 三浦修道院近くのバス停に9時30分集合。しかし集まったのは主催者の榎本さんとレポーターの増田さんと私の3人のみ、一般参加者のいない見学会となりました。

三浦修道院は2005年11月1日落成の木造和風の修道院で現在シスター10人が共同生活をしながら礼拝と修練をしています。接待いただいたシスターのお話では恵まれた自然環境の中である程度の自給をするための場所探しを建築設計者の神谷博さん (株 設計計画水系デザイン研究所) と一緒に探し24回目に神奈川県の保養所の跡地 (約300坪)で売りに出されていたのをチラシで見つけ下見した時は荒れ放題でしたが同行者全員この地だと思ったそうです。

修道院の建物は玄関から入った所が近隣住民・訪問者を迎える宣教棟、食堂を中心とする生活の場、鐘楼、お祈りをする聖堂、見学できないシスターたちの生活(修室)の場、2階は修練院から構成されています。修室の南面の屋根にはソーラーパネル、敷地内に風力発電設備、玄関の土間には木材ペレットストーブ、農業用水として雨水の利用など環境負荷を減少するための工夫がされています。野菜はほとんど自給できそうでキュウリ、ナス、インゲン、トウモロコシなどを見かけました。これからのものとして大根の苗が育っていました。鶏が広い柵の中で放し飼いされ木陰では椎茸の木が並べられ秋には収穫できそうです。無農薬で循環型の農法のようです。

聖母訪問会では2002年の会議ですべての生命と共生しながら礼拝する方針を決め、エコな生活の実践の場として三浦修道院をつくり、地球とあらゆる生命にやさしい祈りの生活をされているように感じました。

備考
・取材日 2009年7月14日
・開催場所 聖母訪問会 三浦修道院 (三浦市南下浦町金田223-6)
・リポーター 今城 基 (シニアネット横須賀)
・写真撮影許可取得済
・主催者代表のコメント
 短い時間でしたが三浦修道院が此の地に建てられた経緯、主旨をご理解頂き
 『エコロジー=環境共生』への キッカケやヒントと成れば幸いです。(榎本)


バス停「役場下」の海岸から眺めた三浦修道院 (三浦海岸発、剣崎行バスを利用、約10分)

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玄関前の案内看板


三浦修道院の玄関 (北面) (拡大) (天使瓦の1つ)


内玄関の天井 (拡大)


内玄関の木材ペレットストーブ


宣教棟の和室 (出会いの場、二間続き、左は洋室)


宣教棟の和室 (東面の庭)
(パンやピザを焼く石釜、右の塔が鐘楼)

応接室


生活の場 (食堂) (拡大)


左から宣教棟、生活の場、鐘楼、修室、右奥が聖堂 (拡大)


生活の場にある司祭室


鐘楼の内部、吊下げているのは土鈴 (拡大)


鐘楼の間から眺めた太陽熱温水器 (拡大)


聖堂の前室


聖堂 (後方) (天井)


金田湾が一望できる聖堂 (母子像) (十字架のキリスト)


敷地の北側の竹林


敷地の東側の庭と小山 (拡大)


修室南側の畑 (太陽光発電 11.6KW) (中央に聖堂)


風力発電装置 (定格出力 1.36KW)
(太陽光発電と合わせて余剰電力は電力会社に売電する)

柵内で鶏の放し飼い (約10羽)


椎茸の栽培


ナス


トウモロコシ


ダイコン


インゲン ?


柑橘類


金田湾の眺望

 Link

 ・ 三浦修道院

2009年9月1日